健康保険証 24年廃止 マイナンバーカードと一体化へ
政府は、現行の健康保険証を2024年秋に原則として廃止する方向で調整に入ったことが報じられました。
マイナンバーカードを保険証代わりに使う「マイナ保険証」がすでに導入されており、保険証を廃止して一本化するとしています。
マイナンバーカードの普及を加速させ、医療のデジタル化を後押しする狙いがあると報じていました。
政府はマイナンバーカードをデジタル社会の基盤と位置づけ、22年度末までに「ほぼ全国民」への普及を目指しています。
カードの新規取得者らに最大2万円分の「マイナポイント」を付与する事業も進めていますが、カードの交付率は9月末時点で49・0%にとどまっています。
保険証を廃止し、マイナンバーカードを使って保険資格を確認するようにすれば、医療機関側が氏名や住所をシステムに入力する手間が省け、保険資格を失った人が、誤って保険証を提示するミスもなくなる利点があるとされています。
政府は医療機関や薬局に対し、マイナンバーカードで保険資格を確認するシステムの導入を23年4月から原則として義務づけるとしています。
政府はすでにマイナンバーカードと運転免許証の一体化も検討しているほか、新たに創設する「デジタル田園都市国家構想交付金」の査定では、自治体ごとのカード普及率を考慮する方針で、取得を後押しする施策に力を入れるとしています。