ECB 11年ぶり利上げ
欧州中央銀行(ECB)は7月21日の理事会で、政策金利を0.5%引き上げると決めたことが報じられました。
利上げは11年ぶりで、上げ幅は2000年以来22年ぶりの大きさです。
ECBのラガルド総裁は7月21日の記者会見で「大きな第一歩を踏み出すことが適切であると判断した」と述べ、主要政策金利をゼロ%からプラス0.5%、銀行に預ける預金金利をマイナス0.5%からゼロ%に引き上げることを発表したそうです。これで2014年に導入したマイナス金利政策が終了することになります。
ECBが0.5%の利上げに踏み切るのは、インフレが深刻なためで、ラガルド総裁は会見で、インフレ見通しについて「引き続き上振れリスクがある」と述べたそうです。
ユーロ圏の消費者物価の伸び率は8%超と過去最高を更新し続けていて、米ゴールドマン・サックスは今秋に10%程度まで上昇すると試算しているそうです。