徳島の神山まるごと高専 授業料全額無償に
2022.07.07
2023年春の開校をめざしている私立の高等専門学校の神山まるごと高専(徳島県神山町)は、全学生の5年間の授業料(年約200万円)を全額無償にすることが報じられました。
国内外のIT(情報技術)企業や起業家個人などからの長期的な寄付や基金(目標額100億円)により無償化を実現するそうで、伊藤忠テクノソリューションズやデロイトトーマツコンサルティングなどが相次いでIRでも発表しています。
神山まるごと高専は、デジタル人材、起業家の育成をめざす高等教育機関で、名刺管理サービスなどを手掛けるSansan創業者で社長の寺田親弘氏やIT企業経営者、幹部などが中心となって設立するそうです。
1学年は40人。
開校初年度の授業料は企業版ふるさと納税などを活用して無償化が決まっているそうです。
全学年を無償化するために基金を設け、その運用益を回すそうですが、実際には給付型の奨学金の方式をとるそうです。
全学年の授業料無償化について寺田氏は「ビル・ゲイツ氏など世界の著名な起業家は奨学金があって学問を続けられたから、起業できた」として新設の高専で取り組むことにしたとコメントされているそうです。