生命保険協会 営業職員の法令順守強化
生命保険協会は2月17日、営業職員のコンプライアンス(法令順守)やリスク管理の高度化に向けた「着眼点」をまとめたことが報じられました。
金銭の詐取など加盟社の営業職員による不祥事が相次いでおり、実効的な対策強化が課題となっていた。稲垣精二会長(第一生命保険社長)は同日の記者会見で「体制の強化に継続的に取り組むことで状況を改善させたい」と話されたそうです。
着眼点には対策の高度化に向けて参考とすべき考え方や視点、取り組みの事例を盛り込んだそうです。
生保協は昨年9月にプロジェクトチームを立ち上げ、営業職員を通じて保険商品を販売する20社を中心に検討を続けてきました。
2020年から22年にかけ、第一生命の元営業職員が約19億円の金銭を詐取していた問題を皮切りにメットライフ生命保険や日本生命保険、明治安田生命保険、朝日生命保険、東京海上日動あんしん生命保険などでも同様の事案が表面化したためで、着眼点のとりまとめを受け、各社の経営陣が先頭に立って不正の撲滅に取り組む必要があるとしています。