進化する車でテレワーク
自宅でもレンタルオフィスでもない、車を活用したテレワークが進んでいることが報じられていました。
大手自動車メーカーの日産自動車がオフィス家具の会社と共同で開発した車は、一見ふつうのワゴン車ですが、中はテレワーク専用スペースで、この秋に発売を予定しているそうです。
体に負担をかけないよう、いすのデザインを工夫したほか、必要な電源を確保するため、デスクの下に高性能のリチウムイオンバッテリーを搭載し、快適に仕事ができるようにエンジンが停止した状態でもエアコンが5時間程度稼働できるそうです
車を使ったテレワークを広げることで、県外から人を呼び込もうという自治体もあります。
大分県は仕事とバケーションを組み合わせた「ワーケーション」と呼ばれる働き方の実証実験に取り組んでいるそうです。
大分県の人口1600人ほどの離島・姫島に大手IT企業の社員2人を招き、実証実験されている模様が報じられていました。
島に到着した社員たちが案内されたのは、ワーケーション専用に開発された電気自動車で、Wi-Fiや電源も完備しています。
2人が仕事場に選んだのは海水浴場。青空の下で車の荷台を広げ、仕事の準備を整えると、東京にいる上司とオンラインで打ち合わせを開始。アプリの開発に向けて約1時間意見を交わしました。
そして、仕事のあとは1日の疲れを温泉で癒やします。
こうして、大分県などは、ワーケーションで来る人を増やし、将来的にはIT企業の誘致につなげたいの考えです。
働く場所を選ばなければ仕事をする場所でそのまま休暇が取れ、旅行先の選択肢が増える可能性もあります。また、ワークスペースとしての車がその自由度を高めるかもしれません。自動車メーカーは、個人で事業を行う経営者がオフィスを持たずに仕事をするなど、新たな活用方法も期待しているそうです。